飯テロカメラとしてのiPhone 12 Pro Max
さて、もろもろと面倒臭い話を重ねてきたが、個人的にはこのモデルを評価する際に最も重要となるのは、65mmの望遠カメラではなく26mmの大型化された広角カメラをどう捉えるかだと思う。
一般的には提供された料理が目の前に届いた時、手早く撮影して記録しておきたいという使い方が一般的ではないだろうか。そうした場合、被写体との距離を整えることが難しいことも多く、僕ならば広角カメラを積極的に使う。
実際、わずかではあるものの、背景をぼかした時の描写は12 Pro Maxの大型化されたセンサーの方がきれいに出る。今回、撮影した作例ではポートレートモードを使っていないが、程よいボケで背景が整理された自然な描写になっていると思う。
最短撮影距離も近く、広角ならではの歪みも絵作りに取り込みながら撮影すればいいだろう。旅行カメラとして捉えるなら、バストアップのポートレートや風景などで望遠カメラが活躍すると思うので、65mmカメラが無駄になるわけではないが、26mmの広角カメラのアップデートだけでも個人的には魅力的だ。もし三眼のProが欲しいのであれば、僕ならMaxを積極的に選ぶ。