●技術力が高くても注目されず
スマートフォンにおいては「Optimus」というブランドを冠していたが、思った以上に浸透しなかった。一方でサムスン電子が「Galaxy」で世界を席巻、スマホにおいてトップに君臨したのは対照的だった。
日本でも鳴かず飛ばずが続いたLGエレクトロニクスが、活路を見いだしたのがKDDIだった。同社とともにLGエレクトロニクスは「isai」というスマホを投入したのだった。
KDDIは、そもそもau design projectなど、キャリアが主体となってケータイやスマホのデザインを手がけることに定評があった。そうしたKDDIのノウハウとLGの技術力を組み合わせることで、なんとか「isai」を売ろうとしたのだった。
その後、ディスプレーが湾曲した「G Flex」、2019年には5G時代に向け、カバーにディスプレーを内蔵し、装着すると2画面になる「V50 ThinQ」などを投入。サムスン電子やファーウェイが折りたたみで高額なスマホを発表する中、2画面を折りたたむことで実用性を維持しつつ、価格もおさえるという戦略に打って出たが、あまり注目を浴びることはなかった。