石川温のPCスマホニュース解説

LGスマホ撤退 ブランド力の弱さが敗因に (2/4)

文●石川温 編集● ASCII

2021年04月14日 09時00分

●技術力が高くても注目されず

 スマートフォンにおいては「Optimus」というブランドを冠していたが、思った以上に浸透しなかった。一方でサムスン電子が「Galaxy」で世界を席巻、スマホにおいてトップに君臨したのは対照的だった。

 日本でも鳴かず飛ばずが続いたLGエレクトロニクスが、活路を見いだしたのがKDDIだった。同社とともにLGエレクトロニクスは「isai」というスマホを投入したのだった。

「isai LGL22」(2013)

 KDDIは、そもそもau design projectなど、キャリアが主体となってケータイやスマホのデザインを手がけることに定評があった。そうしたKDDIのノウハウとLGの技術力を組み合わせることで、なんとか「isai」を売ろうとしたのだった。

 その後、ディスプレーが湾曲した「G Flex」、2019年には5G時代に向け、カバーにディスプレーを内蔵し、装着すると2画面になる「V50 ThinQ」などを投入。サムスン電子やファーウェイが折りたたみで高額なスマホを発表する中、2画面を折りたたむことで実用性を維持しつつ、価格もおさえるという戦略に打って出たが、あまり注目を浴びることはなかった。

「G Flex」(2014)

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