その一方、ふたつのアプリを同時に起動するための「グループ」というショートカット機能が用意されており、2画面に特定のアプリを表示するのは容易だ。筆者は、カレンダーとGmail、TwitterとFacebook、StartとSmartnews、Amazon MusicとYT Musicなどをグループとして登録してみたが、それぞれ5.8型(1344×1892ドット、13:9)と広い表示面積が確保されていることもあり、2画面2アプリ環境を便利に活用できた。上記以外にも同時に利用して便利な組み合わせはたくさんあると思う。
筆者は現在フォーダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold3 5G」をメイン端末として利用しており、画面がふたつに分かれているSurface Duo 2に違和感を覚えると予想していた。しかし意外に、ウェブサイトや電子書籍のビューワーとしては2画面に渡って全画面表示していてもさほど気にならない。さすがに動画視聴の際も気にならないとは言えないが、バラエティー番組的な会話が主体の動画を視聴するなら割り切れると思う。
今回は個人的に購入したSurface Duo 2を使ってレビューしているが、左右のディスプレーの色味が若干異なっていた。SNSでも同じような投稿を写真付きで複数見かけている。ディスプレーの色味が異なると電子書籍を読んでいるときにかなり気になる。ディスプレーの色温度を微調整する機能などで調整可能なのであれば、今後実装することを望みたい。
ハードウェアとしての完成度は高いので
ブラッシュアップの伸びしろは大きい
Surface Duo 2には、Foldシリーズのような、アプリケーション表示中にもアクセスできるランチャー機能が搭載されていないなど、ソフトウェア面での作り込みはやや物足りない。
しかし、ハードウェアとしての完成度が高いSurface Duo 2の伸びしろは大きい。特にマイクロソフト製アプリケーションとの親和性を高めれば、利便性を大きく向上できるはずだ。Foldシリーズに対抗しうるデュアルディスプレー搭載スマートフォンの一大勢力として、やや停滞しつつあるスマートフォン市場を大いに刺激することを期待したい。