ファーウェイがIFAでスマホ「HUAWEI nova 10」や血圧測定スマートウォッチなどを発表 (1/2)

文●山根康宏 編集●ASCII

2022年09月05日 18時00分

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 ファーウェイは9月3日、ドイツ・ベルリンで開催中のIFA2022でスマートフォンなど新製品5製品を発表した。

ファーウェが発表したスマートフォン、ノートPC、タブレット、スマートウォッチ

世界最高画質のフロントカメラを搭載する
HUAWEI nova 10シリーズ2機種

 スマートフォンはPシリーズ、Mateシリーズと並ぶ3本柱のnovaシリーズ最新モデルを発表。「HUAWEI nova 10」「HUAWEI nova 10 Pro」の2機種をヨーロッパに投入する。すでに中国国内では7月に発売されたモデルだが、グローバル市場向けということもありOSはAndroidベースのEMUI 12を搭載、ここ最近のファーウェイモデル同様にGMS(Google Mobile Services)は非搭載となる。

HUAWEI nova 10 Proを手に新製品を発表するファーウェイのWilliam Tian CEO

 HUAWEI nova 10の最大の特徴はフロントカメラにある。上位モデルのHUAWEI nova 10 Proは6000万画素の広角カメラと800万画素の2倍望遠カメラの2つをディスプレーの左上に搭載する。フロントカメラ単独で6000万画素を越えるモデルはほかになく、市場最強のセルフィーカメラフォンと言える製品だ。望遠カメラはポートレート用にも利用でき、クローズアップにも対応すr。なお下位モデルのHUAWEI nova 10は6000万画素シングルカメラのみの搭載だ。

6000万画素デュアルフロントカメラを搭載

 本体の厚みも薄くしており、HUAWEI nova 10 Proは7.88mm、HUAWEI nova 10は6.88mmとスリムだ。それぞれ191g、161gと軽量であり、片手持ち操作が多いフロントカメラを使った自撮りもしやすい。なおそのほかの基本スペックは、チップセットがSnapdragon 778G 4G(通信方式は4G対応)、メインカメラは5000万画素広角、800万画素超広角、200万画素深度測定のトリプル仕上げと共通。ディスプレーとバッテリーが両者異なり、HUAWEI nova 10 Proは6.78型(2652×1200ドット)、100W充電対応4500mAhバッテリーを搭載。HUAWEI nova 10は6.67型(2400×1080ドット)、66W充電対応4000mAhバッテリーとなる。

フロントカメラを片手で操作しやすい軽量かつ薄さが魅力

 GMS=グーグルサービス非搭載となるが、ファーウェイが提供するアプリケーションストア「HUAWEI AppGalleryはグローバルの月間アクティブユーザー数が5億8000万、デベロッパーの数も575万を越えているという。ファーウェイが提供する検索エンジン「Petal Search」や地図「Petal Maps」などに加え、サードパーティーからは「TikTok」「Snapchat」などのアプリが提供されている。価格はHUAWEI nova 10が549ユーロ(約7万6000円)、HUAWEI nova 10 Proが699ユーロ(約9万7000円)。

HUAWEI AppGalleryで提供されるアプリ

薄型PC「HUAWEI MateBook X Pro 2022」は他機種連携やスマホのような操作が便利

 ノートPCの新製品として発表されたのは「HUAWEI MateBook X Pro」2022年モデル。14.2型(3120×2080ドット)TrueColorディスプレーを搭載したWindows 11ノートPCで、CPUには第12世代インテルIntel Core i7-1260Pを採用した。重量は1.26kgからと軽量で、本体の厚みも15.5mmからと薄く仕上げられている。ファーウェイのほかのデバイスとシームレスライクな連携が可能な「スーパーデバイス」機能を搭載しており、スマートフォンやタブレットと写真やテキストなどのデータをドラッグ&ドロップで共有することもできる。

軽量・薄型・ハイエンドの「HUAWEI MateBook X Pro」2022年モデル

 タッチパッドは上部を左右にスライドさせると動画の早送り、右端を上下にスライドさせると音量調整、そしてファーウェイのスマートフォン同様に指先の第3関節でパッドをダブルタップするとスクリーンキャプチャが撮れるジェスチャー操作にも対応した。リモートワークに便利な機能として720pのカメラはAI機能によりビデオ会議中に複数の人物を認識すると自動的に画角を変えるフォローカメラ機能を搭載、4つのマイクを備えAIノイズリダクションにより周辺の騒音を低減してくれる。価格はメモリー16GB、ストレージ1TBモデルが2199ユーロ(約30万6000円)となっている。

タブレット「MateBook Pro」は
キーボードとスタイラスで生産性を高めたツール

タッチパッドの操作性を高めた

 タブレットは「HUAWEI MatePad Pro」の2022年モデルを発表。12.6型ディスプレーのHUAWEI MatePad Pro 12.6と、11型ディスプレー搭載のHUAWEI MatePad Pro 11の2機種となる。このうち12.6型モデルは追って発売となるため詳細スペックの発表はされなかった。11型モデルはチップセットにSnapdragonn 888(モデルGOT-AL09)またはSnapdragon 870(モデルGOT-W29)を採用。11型(2560×1600ドット)ディスプレーに8300mAhバッテリーを搭載、急速充電は66W(AL09)または40W(W29)。カメラはリアが1300万画素広角+800万画素超広角、フロントが1600万画素となる。

ハイスペックなタブレット、HUAWEI MateBook Pro 2022年モデルは2サイズを発表

 OSはファーウェイ開発のHarmonyOS 3を搭載。アプリアイコンをタップするとそのままウィジェットやアプリグループフォルダーを作成できるなど、操作性を高めている。HUAWEI MateBook X Proにも搭載されるスーパーデバイス機能で他製品との接続も簡単だ。さらにBluetooth接続キーボードや専用のスタイラス「M-pencil(第2世代)」を使いノートPCのような使い方もできる。AIカメラやAIノイズリダクションなどこれらもHUAWEI MateBook X Pro譲りの機能を搭載しており、ビジネスツールにも十分活用できる。HUAWEI MatePad Pro 11の価格は649ユーロ(約9万円)からだ。

HarmonyOS 3はアプリアイコンにウィジェットとフォルダ機能を統合している

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