HONORがヨーロッパ向けスマホ「HONOR 70」やノートPC、タブレットをIFAで発表 (1/2)

文●山根康宏 編集●ASCII

2022年09月06日 17時00分

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 HONOR(オナー)は9月2日、ドイツ・ベルリンで開催中のIFA2022の会期初日に新製品を発表した。すでに中国国内で販売されているモデルで、今後グローバル向けに本格的な展開を行なう。

Honorが発表したスマートフォン、ノートPC、タブレット

5000万画素級デュアルカメラに
背面デザインが美しい「HONOR 70」

 HONOR 70はチップセットにSnapdragon 778G+ 5Gを搭載したミドルハイクラスのスマートフォンだ。高性能なカメラに加え、高級感あるボディーや軽量仕上げで女性ユーザーもターゲットにしている。カメラは動画撮影性能を高めており、TikTokに代表される「縦動画」を手軽に記録することもできる。

HONOR 70を発表するHONORヨーロッパのTony Ranプレジデント

 HONOR 70の本体サイズは161.4×73.3×7.9mm、重量は179g。最近の大型化するスマートフォンの中ではやや軽量であり、また本体も薄い。本体のカラバリはミッドナイトブラック、エメラルドグリーン、クリスタルシルバーの3色でいずれもエレガントな色合いだ。しかも、このうちクリスタルシルバーは光の当たり方で反射が変わる小さな菱形模様が並ぶ「ダイヤモンドカット仕上げ」となっている。宝石のように輝く美しいデザインだ。

薄型かつ軽量で使いやすい。背面はダイヤモンドカットデザイン

 ディスプレーは6.67型(2400×1080ドット)で120Hz駆動に対応。10億色の表示と1920HzのPWM調光にも対応するなど、写真や動画をより鮮明に表示することが可能だ。フロントカメラはパンチホール式で3200万画素。セルフィー用途にも十分対応できる高画質だ。

ディスプレー性能も高い。フロントカメラは3200万画素

 カメラはメインの広角カメラが5400万画素、また超広角カメラも5000万画素とどちらも高画質。風景撮影などワイドな写真も画質を落とすことなく撮影できる。この2つに加えて200万画素の深度測定カメラも搭載する。望遠は搭載していないが、よりも風景や人物撮影にフォーカスしたカメラ設計となっている。

5000万画素級のカメラを2つ搭載

 メインカメラのセンサーにはソニーのIMX800を採用。同センサーの搭載はHONOR 70が世界初とのこと。センサーサイズは1/1.49型で、受光部エリアは55%増大している。

IMX800を搭載するモデルはHONOR 70が世界初となる

 静止画の撮影性能はハイエンドに匹敵するほど十分だが、HONOR 70は動画の撮影に最近のトレンドを取り入れた。カメラの撮影モードから「Solo Cut」を選択すると、横動画と同時に縦動画を撮影することができる。Solo Cutモードで動画撮影を開始すると、プレビュー画面内に見える人物の顔に「+」の印が浮かぶ。これはAIがそれぞれの人の顔や身体の動きなどを識別している状態である。縦動画を撮りたい特定の人物をタップすると、画面内に縦の小ウィンドウがポップアップし、その人物だけの縦動画を横動画と同時に録画してくれる。人物が左右に動いたりHONOR 70本体を動かしても、AIがその人物をトラッキングして縦動画からはみ出さないように録画してくれる。たとえばパーティー中に全体の動画を撮りながら、自分の子供だけの縦動画を撮影するといったことができるわけだ。

SNS時代に適した動画撮影機能「Solo Cut」

 OSはAndroid 12ベースの「Magic UI 6.0」を搭載。スマートフォンとタブレット、さらにWindows PC間で写真などのデータをワイヤレスでドラッグ&ドロップ共有できる「HONOR Share」機能も搭載する。ちなみに、今回発表された3つの新製品も当然だがHONOR Shareに対応する。

デバイス間のデータ共有を簡単に行えるHONOR Share

 HONOR 70のヨーロッパ価格は8GB+128GB版が549ユーロ(約7万6000円)、8GB+256GB版が599ユーロ(約8万3000円)。発表日の2日から販売を開始している。

HONOR 70のヨーロッパ価格

スリムスタイルの14型ノートPC
「HONOR MagicBook 14」

 HONORブランドのノートPC「HONOR MagicBook 14」の2022年モデルは高解像度ディスプレーを搭載した薄型の筐体。「HONOR Share」を搭載し自社のAndroidデバイスとのデータ共有にも対応する。

薄型ノートPCの2022年モデル「HONOR MagicBook 14」

 CPUはインテル第12世代Core i5 12500H、メモリー16GB、ストレージ512GBを搭載する。ディスプレーは14型(2160×1440ドット)、アスペクト比は3:2で、傷に強いGorilla Glass Victusでカバーされている。上位モデルはグラフィックスにNVIDIA RTX2050を搭載。バッテリーは75Whで10.5時間の連続使用が可能だ。付属のType-C充電器は135Wの出力で、急速充電対応のスマートフォンにも利用できる。本体はアルミニウム製で最薄部は15.9mm、重量は1.54kgと薄型軽量に仕上げたという。外部端子はUSB Type-A x 1、USB Type-C x 2、HDMI、3.5mmヘッドフォンとシンプルだ。

HONOR MagicBook 14の主な特徴

 HONOR MagicBook 14の価格は1099ユーロ(約15万3000円)。RTX2050搭載モデルは200ユーロアップの1299ユーロ(約18万1000円)となっている。

HONOR MagicBook 14の価格

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