CES 2023レポート

CES 2023で発見! ちょっと変わったスマホ・モバイル系のアクセサリーたち (2/2)

文●山根康宏 編集●ASCII

2023年01月13日 10時00分

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3年で分解して地球に戻るスマホケース

 Pevetのスマートフォンケースは生分解性プラスチックを素材に使っている。廃材をベースに作られたTOA-TPU素材は、ケースを使い終わった後に埋め立て処理を行なうと、3~5年で有機物と有機ガスに完全分解するという。またブルーの製品は、売り上げの一部がさまざまな海洋保護プロジェクトを支援する「The Ocean Agency」に寄付されるという。

3年で完全分解するPevetのスマートフォンケース

 またこの手の製品は環境対策を意識したパッケージのものが多いが、それでは若い世代などが敬遠してしまうこともあるため、カラフルで親しみのあるパッケージも提供。地球環境に関してより広い層に認知を広げたいとのことだ。

一般的なスマートフォンケースと変わらないパッケージ

AirTag互換製品も多数登場

 荷物の紛失などの時にトラッキングできるAirTagは便利な製品だが、装着するカバンなどによっては専用ケースを買うなど追加費用も必要になる。そこで、単体でカバンなどに取り付けられるクリップなどを備えたAirTag互換のトラッキングデバイスが様々な会社から出展されていた。

AirTag互換のトラッカー

 Skytech Creationsの「SKYTAG」は日本のクラウドファンディングでも購入者を募り、現在日本でも販売されている小型デバイス。キーホルダーに付けたりハンドバッグに装着したりと、そのまま使える。本体重量は11gと軽量だ。バッテリーを内蔵し専用ケーブルで充電するが、バッテリー駆動時間は3ヵ月なので問題ないだろう。

日本でも販売されているSKYTAG

1日5回のお祈り時間を
子供にも教えてくれるキッズウォッチ

 スマートフォンやスマートウォッチのODMメーカーであるUmeoxは、子供用のスマートウォッチを参考紹介していた。「QURAN Kids Watch」はイスラム教徒の子供たちに1日5回のクルアーン(コーラン)の時間通知や読み上げをしてくれる。宗教の習慣は信仰者にとっては重要なものであり、子供たちにもその習慣をしっかり身に着けることを支援してくれる。単体での音声・ビデオコールに対応し、nanoSIMカードを入れてLTEでの通信が可能だ。

子供向けのクルアーンウォッチ

電子ペーパータブレットはペン入力が標準になる

 ファーウェイの「HUAWEI MatePad Paper」やアマゾンの「Kindle Scribe」など、電子ペーパー端末もスタイラスを使ったペン入力に対応したモデルが増えている。OEM/ODMメーカーのGeniatechの「KloudNot」は10.3型(1872×1404ドット)のE Inkペーパーをディスプレーに採用。4096快調の圧力検地を備えたスタイラスを利用できる。手書き文字のテキスト化や読み上げ、録音しながらの手書きにも対応。手書きノートのクラウド連携機能も提供する。

ペンが使えるKloudNote

KloudNoteの主なスペック

海外旅行先に着いたらすぐにeSIMを使おう

 CELITECHは旅行会社向けにグローバル対応eSIMのAPIを提供している。同社がMVNOで直接サービスを行なうのではなく、旅行会社が自社のeSIMとして「独自キャリア名」「料金プラン」「開始時期タイマー」などを顧客に提供できるという。eSIMそのものはQRコードを読み取るなどして、スマートフォンへの導入も簡単だ。

独自名のeSIMを発行できる

 旅行会社は顧客の旅行スケジュールに合わせて、eSIMを自動開通させることがでる。たとえば2月1日からハワイに行くお客さんに、1月中に旅行パッケージの販売とeSIMのQRコードを渡しておく。お客さんはeSIMをすぐにスマートフォンに入れてもいいが、その時点では使えない。そして2月1日にハワイに到着したときにeSIMが開通し、現地SIMとして低料金のデータ通信を利用できるのだ。さらにはキャリア名も旅行会社がカスタマイズ可能、たとえばだが「ASCII.jp」なんて表示にも設定できる。旅行会社の顧客満足度を高めるサービスになるわけだ。

CES関連イベントで配られたサンプルeSIMはイベント名の「CES Unveiled」とキャリア名表示された

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