主要格安SIMの料金表とともに、格安SIM、SIMフリースマホなどの1週間の動きをまとめてお届けしている本連載。先週の話題は、あのメルカリが格安SIMを開始！　余ったギガを売買できるのが最大の話題。また、モトローラから2万円強のエントリークラスのSIMフリー機も登場している。

メルカリが格安SIMを開始

メルカリがMVNOの格安SIMに参入！
余ったギガを1回200円以上でメルカリで売り買いできる

　あのメルカリがMVNOによるモバイルサービスに参入。「メルカリモバイル」として、すでにサービスを開始している。

　当初用いる回線はドコモで、プランは月2GB（990円）と月20GB（2390円）の2つとシンプル。これだけだと特段割安に感じないが、特徴はここから。余った“ギガ”をメルカリ上で売買できるのだ。

プランは2つ

　具体的には1回あたり200円以上（1GB以上、1GB単位で容量は自由）で取引でき、ギガを売って得たお金はメルカリの残高となる（販売手数料が10％必要）。なお、割り当てられたギガ、売買したギガともに、有効期限はその月内となっているので、月末に向けて相場が下がっていくのが基本だろう。また、一度取引したギガは再度売りに出せないという制限もある。

余った人と足りない人との間で“ギガ”を売買できる

　メルカリモバイルの申し込みや管理、ギガの売買はすべて「メルカリ」アプリで完結するのも特徴の1つ。多くの携帯キャリアの場合、通信量の残りを確認するのがなにより面倒……だったりするので、これは大きなアドバンテージと言える。

普段使っている「メルカリ」アプリで完結するのは強み

　サービス当初はeSIMのみでの提供で、アプリもiOS向けのみでの対応（Android向けアプリでの対応は今後予定）。データ専用SIM、au回線の追加、通話定額、独自の特典など、順次サービスを拡充させていくとのことだ。

まだ始まったばかりでサービスはシンプルだが、徐々に充実させていく

モトローラから2万円強のエントリークラスの「moto g05」
ヴィーガンレザーを用いるなど、上質なデザインが特徴

　続いてはSIMフリースマホの新製品。モトローラ「moto g05」が3月14日に発売。公式ストアでの価格は2万800円。

　主なスペックは、6.7型液晶（20：9、720×1612、90Hz対応）、MediaTek Helio G81 Extreme（2GHz＋1.7GHz）、8GBメモリー、128GBストレージ、5000万画素カメラ（イン800万画素）、5200mAhバッテリー（18W充電対応）、側面指紋センサー（＋顔認証）、NFC、Android 15など。

モトローラの新エントリー機「moto g05」が登場。写真はフレッシュラベンダー

　SoCが正直弱めで、ネットワーク対応も4G止まりながら、一方でステレオスピーカーの採用や8GBメモリー、イヤホン端子、microSD追加可などはうれしい点。また、背面にはヴィーガンレザーを用いるなど、エントリー機とは思えない上質さも売りの1つ。カラバリはフレッシュラベンダー、ミスティブルーの2色が用意されている。

楽天モバイル、1年以内の解約で解除手数料発生に方針変更
最大1078円

　元々は契約事務手数料、MNP転出手数料、契約解除料などがすべて無料なのが売りだった楽天モバイル。昨年2月からは「利用意志がないと認める回線」については、1078円の契約解除料を適用していた。

楽天モバイルは1年以内の解約で手数料が必要に

　この方針をさらに変更。2025年4月1日以降に回線の利用を開始し、1年以内に解約・契約解除したユーザーを対象に、一律でプラン料金の月額最低利用金額の1ヵ月分を請求する。なお、「Rakuten最強プラン」の通常のユーザーの場合は月1078円となるわけだが、割引が適用される各種プログラムに加入していると、適用後の金額となる。

人気の音声通話付きSIMの料金表（税込）

^{※1：au網を用いたMVNOのサービスは基本的にいずれも直近3日の通信量が6GBを超えた場合の通信速度の制限がある
※2：加入から7ヵ月無料のキャンペーンで通信量が増量される（以降、月550円）　「コミコミプラン＋」では終了時期未定で3GBプラスの特典を提供中
※3：加入から6ヵ月間無料のキャンペーンで通信量が増量される（以降、月550円）}