Beatsの新ヘッドホンは「付け替え」でカスタマイズするのが超楽しい! ノイキャン性能も1.75倍になった「Beats 360」発表 (2/2)

文●ASCII

2026年09月22日 23時01分

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実はAirPodsと同じ完全ワイヤレス型、左右独立で動作する

 さらに興味深いのは、先進的なデザインを実現するため、完全ワイヤレスイヤホンの技術を応用している点だ。BeatsはAppleのブランドなので、AirPodsなどで培った技術が随所で応用されていることになる。

 一般的なヘッドホンはアンプやバッテリーを片側に集約して配置し、これに左右のユニットをつなげる構造を取ることが多いが、本機の場合、ヘッドバンドやアームの間を通すのは「充電に使う細い線」のみ。左右のハウジングには、バッテリーやアンテナ、信号処理をするための回路が、個別に配置されており、左右が完全に独立した構造だ。アームでつながってはいるものの実質的には、大型ドライバーの完全ワイヤレスイヤホンと言っていい内容なのだ。

 そうした理由は理想的なデザインを突き詰める点にあったそうだが、ヘッドバンドの中に通す配線が少なくなったことにより、ヘッドバンドを薄くして、全体の重量配分を最適化できた。実機を見てみると、ヘッドバンドとそこから伸びるアーム部分のデザインが劇的にシンプルなものとなっている。

完全ワイヤレス型で、頭に固定する(ヘッドバンド部のクッションを取り付ける)ためだけにヘッドバンドがあるイメージ。

下から見てみると、充電用のUSB-C端子が左にあるものの、ボタン配置までほぼ一緒であるのがわかる。

 結果、見た目がすっきりし、頭の上部にかかる重さをクッション全体へ均等に分散。側圧も強すぎず自然な着け心地を実現でいきるようになった。長時間の着用やアクティブな運動時にも負担を感じず、驚くほど軽い着け心地を生み出している。

 なお、Beats Studio Proは、有線接続(3.5mmのアナログまたはUSB-C入力)でも使用できたが、本機はBluetooth 5.3接続(SBC、AACコーデック対応)のみで使用可能な機種となる。そのため、ロスレスオーディオ再生などには対応していない。

ノイズキャンセル性能は従来比で1.75倍に

 Beatsは音響面においても、妥協のないアコースティックプラットフォームをイチから作り上げた。40mm径で専用設計のドライバーは、10回以上の試作を経て完成したもの。3層構造のダイアフラム(振動板)とリング型のデュアルネオジムマグネットを使用することで、音の歪みを抑えながら、従来比で12dB向上した迫力ある音圧を叩き出せる。

 アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能も大きく進化。搭載する9つのデジタルMEMSマイクと改良型のAI/機械学習アルゴリズムが連動し、Beats Studio Proと比較して最大1.75倍の総合ノイズキャンセリング性能を発揮する(声の収音には3つのマイクを使用)。

 ANCはフィードバックとフィードフォワードの処理に対応したハイブリッド型だが、マイクを増やすことで低域の収音が向上しており、ANC性能の向上につながったようだ。装着状態などで変化する、ヘッドホンと耳の音響的な位置関係をリアルタイムで分析し、最適な再生音を出す「アダプティブイコライゼーション」も利用できる。

空間オーディオ、耐汗性能、最大35時間のスタミナ再生

 空間オーディオ再生にも対応しており、左側のイヤーカップに内蔵した加速度センサーとジャイロスコープ(IMU)によって、ユーザーの頭の動きをトラッキングし、適切な音像定位が得られる。

 独自チップの搭載によってAppleとAndroidの両プラットフォームでワンタッチペアリングが可能なほか、「探す」機能もシームレスに利用できるようにしている(AndroidデバイスのFast Pair、Find Hubに対応)。

 バッテリー駆動時間はANCや空間オーディオを有効にした状態でも最大32時間(オフにすると最大35時間)の連続再生が可能となっている。急速充電(Fast Fuel)は5分間の充電で1時間再生が可能。水分侵入を防ぐファイヤーウォール構造によって、IPX4等級の防滴性能に加えて、耐汗性能も備える点もこれまでのBeatsヘッドホンにはない特徴だ。

 本体重量は294.5gで、重さ的にはBeats Studio Proと大きくは変わらないが、重心などの最適化で装着感はかなり上がっている。持ち運び時に本体をフラットに折りたためるフォールドフラット構造を採用し、キャリングケースも新設計したのも嬉しい部分だ。

新製品を手に持つ、Beatsのマシュー・コステロ氏(Vice-President, Hardware Engineering and Operations)

キャリングケース。ロゴの色が本体色と合わせているなど細部まで手を抜かないデザイン。

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