ピント合わせがシビアな開放F1.2でも安心
激しい動きも捉える優秀な「猫瞳AF」
ただ、F1.2で撮るとなるとピントの合う範囲がすごく狭いので、ちょっとずれただけでアウト。シビアなフォーカシングが求められるのだ。何しろ猫はじっとしてないのである。プロ向けのハイエンド機ならともかく、普及型モデルにそこまでの速くて高精度なAF性能を求めていいのか。
でも、EOS R8 Mark IIはかなり頑張ってくれたのである。猫っていつも瞳を見せてくれるわけじゃなくて、目をつぶったりあっちを向いたり足で顔を隠したりしまくるわけで、さすがに100%というわけにはいかないけど、結構高い確率でピシッと瞳にフォーカスが来てくれる。
冒頭写真もその1枚。毛繕いしてる猫の舌がいい感じに見えてる瞬間が欲しかったので連写。足がピンと伸びて舌が見えてる瞬間をゲットできた。
じゃあちょっと厳しい瞬間に挑戦だ、ってことで立った状態で左手に猫おもちゃを持ち、それで誘いながら真上から背面モニターを見ながら撮影。
おもちゃに向かって立ち上がる姿をちゃんと捉えられるか……撮れたのである。顔にだけピントが合って、おもちゃや前足の先、床は大きくぼけてて、ダイナミックな写真になった。
時にはおもちゃに向かって上半身をぐいと捻った瞬間とか。
次は器用に立った瞬間を横から。これはF1.2じゃなくて、F2.0で撮ってる。
他の猫も撮りたい、と思ったのだが、この子猫はちょっと遠慮がち。これはこれで可愛い。
その頃、大人の猫たちはどうしていたかというと、もちろんのんびりとお昼寝です。ちょっとちょっかいをかけたら、大あくびされたのだった。
突然の大あくびは瞳が見えなくなるのでちょっとアレなのだが、いい感じに犬歯にピントが来てくれて何よりである。
初めてのフルサイズ機に最適
45mm F1.2キットは“レンズ沼”への極上な入り口だ
EOS R8 Mark IIってフルサイズセンサーの普及機という立ち位置なので、EOS R6 Mark IIIなどの上位機には及ばないけれども、上位機の良いところをほどよく取り入れており、価格も昨今のフルサイズ機としては抑えめで、さらに軽量で扱いやすいので初めてのデジタル一眼にいいかも。
何より45mm F1.2という、デジタル一眼ならではの大口径単焦点レンズキットを用意してくれたのは朗報。猫を飼ってる人は、このセットで猫瞳AFをオンにして撮るのをオススメしたい。さすがデジタル一眼、という写りを楽しめるから。
そしてそこからいろんなレンズが欲しくなると、沼への第一歩である。
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筆者紹介─荻窪 圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
































