「G-SHOCK」といえば、子供の頃からあこがれていたデジタル時計のブランドだ。最近では「Baby-G」など女性向けのブランドや高級志向の機種も出ているが、やっぱりアクティブでタフなオトコというイメージは変わらない。そのイメージをそのまま持って登場したのがau G’zOne「W62CA」である。
女性にとっての防水
ソフトバンクモバイルは2008年夏モデルにおいて、女性をターゲットにした防水端末を拡充してきた(関連記事)。お風呂で長いメールを読み書きしたり、長電話をしたり。「女性がスリムな防水ケータイを持つことは、ライフスタイルの中でとても意味があること」とソフトバンクモバイル社長の孫正義氏は、水着の女性をステージに登場させて語ったのが印象的である。
嘘だろう、と思うかもしれないが、身近な女性はお風呂の時間をとても大切にしている。湿気を吸って紙がくしゃくしゃになるだろうと思いつつも小説や雑誌を持って行ったり、防水でないケータイで話しながらシャワーを浴びたり。もちろんそこには失敗談がつきものなのも確かだ。
時間を効率的に使いたいという意識以上に、どこかお風呂の時間を充実させるところに執念を燃やす様子すら垣間見ることができる。あるいは生活の連続的なテンポの上に、ケータイでのコミュニケーションというレイヤーが、わりと自然に多重化されている結果なのかもしれない。あえて通話やメール、という時間を区切って押さえずに、何かしながらコミュニケーションを取っているようにも感じられる。
女性をターゲットにしたケータイの防水対応が、生活にとけ込むためのしなやかな機能であるように感じられるわけだが、オトコの防水対応はもうちょっと違った意味合いを持つ。