カーライフを助けるモバイルバッテリーをガチ検証!

エンジンがかかった! モバイルバッテリーで車を動かす! (3/6)

文●藤山哲人 編集●末岡大祐/ASCII.jp

2015年07月24日 12時00分

コンパクトでパワフル、そしてインテリジェントな
「DPOW Multi-Function MINI JUMP STARTER」(T&E)

 バッテリー自体の大きさは、一般的なスマホを2台重ねた程度と、非常にコンパクト。うれしいのは少し大きめのお弁当箱程度のケースに、必要なものをすべて入れて持ち運べる点だ。充電器やケーブルを常に一緒に持ち歩けるので、イザというときに探さないで済むし、トランクやダッシュボードに入れておくのにちょうどいい。販売元のT&Eのオンラインショップだと価格は1万7820円。

コンパクトなケースに入っている点、バッテリーの滑り止め加工など、使う側に立った細かい配慮がうれしい

専用の充電器ではなく、スマホと同じmicroUSBケーブルで充電できるところも便利。シガープラグのUSB充電器は2つコネクターがあるので、これも便利

 非常に薄型コンパクトなバッテリーなので、普段使いのモバイルバッテリーとしても便利だ。他の製品との違いは、黄色い部分が滑り止め加工されている点。エンジン始動でセルモーターを回しても、バッテリーが落ちないにくいような細かい配慮がうれしい。

 ポイントになるのは、電子制御式のブースターケーブルだ。プラス・マイナスを逆につないだ場合やショートしている場合でも、保護回路が働いて車もバッテリーも人も守るインテリジェントなケーブル。

 なお、どのバッテリーにも搭載されている、懐中電灯機能もあるので暗闇でのバッテリー上がりにも対応できる。

電子制御のインテリジェントブースターケーブルは安心

USBコネクターの横には懐中電灯。本体横にはバッテリー残量計と電源スイッチがある

 バッテリー容量は4000mAhと、ほかと比べると少なめだが、エンジンスタート用としても、モバイルバッテリー用にも特に問題ないサイズだ。内部でのロスなどもあるのでまるまる4000mAhを使えるわけではないが、計測してみたところ、有効率は72%と非常に優秀でバッテリーの信頼性も問題なさそう。なお、モバイルバッテリーとして使うなら、最近のAndroidスマホだとだいたい1回、iPhoneなら2回くらいフルチャージできる。

 以下は、モバイルバッテリーとして使った場合の、電圧と電流の安定性を示している。

 電圧はUSB規格の5Vよりわずかに低い4.85Vだが、誤差の範囲内。電流は電池切れしてくると700mAを一時的に割ってしまう場合もある。一般的なモバイルバッテリーに比べると電流がやや不安定だが、実用上は問題ないレベル。

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