■スーパーアプリと合わせた普及に期待
中国ではテーブルに貼られたQRコードからアプリを開き、注文と決済ができるテーブルオーダーが普及し、話題になっています。日本マクドナルドの仕組みも、ほぼ同じといってよいでしょう。
飲食店の人手不足が深刻化している日本では、居酒屋などで注文用のタブレットを見かける機会が増えています。そこで誰もが持っているスマホを使えるなら、タブレットの導入自体も不要といえます。
スマホを利用する上での課題はアプリのインストールです。めったに行かない店のアプリを入れるのは面倒で、入れたとしてもスマホの画面にアイコンが居座り続けるのは邪魔です。これが従来のアプリマーケティングにおける大きな課題でした。
そこで注目されるのが、PayPayなどのスマホ決済事業者が目指す「スーパーアプリ」。各店舗のオーダー機能と接続することで、専用アプリを入れることなく、メニューの閲覧や注文、決済ができるようになります。
キャッシュレスは単に現金のやりとりをなくすだけでなく、次のステップとして、アプリを活用した業務の効率化やマーケティングに使えるようになります。モバイルオーダーはその象徴的な機能といえるでしょう。