■若者世代に広がる「動画ファースト」
Galaxy S20を理解する上で、押さえておきたいのが「動画ファースト」に向かう流れです。
スマホのカメラといえば、「静止画」モードが基本。これに対して、InstagramのストーリーやTikTok、YouTubeなど動画の需要が高まる中、「常に動画で撮る」若者が増えているとサムスンは見ています。
そこでGalaxy S20が搭載したのが「シングルテイク」モード。このモードで最大10秒間の動画を撮ると、印象的なシーンをとらえた静止画やエフェクト付きの動画をいくつも自動生成してくれます。
写真や動画を加工するアプリは多数ありますが、このモードは複数のカメラやプロセッサー性能を活用し、さまざまなバリエーションを一括して作り、提案してくれるわけです。SNSごとに投稿する内容を分けることにも使えそうです。
カメラの世界にはシャッターチャンスという言葉があるように、写真映えする瞬間は限られています。撮影できるチャンスが1度しかないことも少なくありません。そんな場面でもシングルテイクモードなら安心して「一発撮り」できるというわけです。