松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析

iPadでリモートワークはできるがオンライン授業はまだ先だ (3/4)

文●松村太郎 @taromatsumura 編集● ASCII

2020年03月05日 09時00分

●iPadはリモートワークに強い

 さて、筆者は仕事の大半をiPad Proで過ごしている「#iPadOnly」実践者です。この原稿はもちろん、メール、Slack、Twitter、ニュース収集、ドキュメント編集、画像作成、ビデオ編集などをiPadで行なっており、2月はほとんどMacを起動しませんでした。

 いくら自宅で仕事をしろと言われても、家族がいればままなりませんし、ダラダラと時間をかけるよりは集中して一人で仕事をして、早めに家に戻って家族の時間を作り出した方が効率的です。

 一方、近所のカフェなどを訪れると、店内は同じようなリモートワークの人たちであふれかえっており、せっかく通勤を避けたり、職場に人が集まることを避けて感染リスクをおさえようというのに、結局カフェが感染源になってしまっては意味がありません。

 幸い、だんだん暖かくなってきて、ひだまりのテラス席で仕事をしながら過ごすこともできるようになってきました。ここなら、混雑するカフェでの感染リスクから離れることができます。

 そうしたとき、ノートパソコンを持ち出すよりiPadの方が有利な場面を発見しました。

 昼間の屋外は、晴れていても曇っていても室内より明るいものです。それでも画面が見えるようにするためデバイスの多くは画面の輝度を上げて対応しようとします。すると、バッテリーをより早く消費してしまい、仕事の時間が短くなってしまいます。筆者の手元にあるiPad Proでは、晴れている昼間の屋外でも半分の輝度で十分視認性を確保でき、その明るさで10時間の持続時間をカタログに掲載しているため、電源がない屋外席でも安心して仕事ができます。

 ちなみに、iPadOSでサポートしたダークモードはオフにした方が、屋外で輝度を抑えた表示で見やすいと思いました。同時に、屋外席はWi-Fiが弱いこともしばしば。セルラーモデルを選んでおくことで、iPad自身が通信できるため、こちらも仕事に支障が出ません。

 あとは本当にアプリ次第ですね。コミュニケーションに関連するアプリのほとんどはiPadのネイティブアプリとして提供されており、ウェブアプリも多くは内蔵されているSafariで問題なく動くようになりました。

 あとは、花粉症対策が、筆者にとっては屋外作業の最大のネックになっています。

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