●日本の在宅学習はまだまだ先
こうして考えてみると、iPadと仕事の環境は、普段どんな作業をどんなアプリでこなしているか次第で、意外と対応範囲が広いように感じます。その一方で、日本におけるiPad学習はどうでしょう。
熊本市立の公立の小・中学校でのiPad導入事例もあり、着実に進んでいますが、あくまで教材としての活用であって、iPadだけで学習が完結する環境を整備しているわけではありません。
国のGIGAスクール構想では小中学生1人1台の環境整備を謳っていますが、iPadだけで学習が進められる環境は、日本においてはまだまだ先であり、それまではこうした非日常、有事に教育が止まってしまう自体は、続いていきそうです。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
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