■iPhone対応やエリア拡大に期待
楽天モバイルに残っている課題の1つとして、端末の問題があります。楽天モバイルは動作確認済み端末のリストを公開していますが、これ以外の端末では動作しないことが多々あります。
また、iPhoneに正式に対応していないことも大きな課題です。第2世代iPhone SEやiPhone 11シリーズなど最近のモデルでは、音声通話、SMS、データ通信といった基本機能だけが動く状態です。
基本機能が動けばOKと言いたいところですが、問題が2つあります。1つは、楽天の無料音声通話は「楽天Link」アプリの利用が前提になっていること。このアプリはAndroid版しか提供されていません。
もう1つは、正式対応ではない状態だと、iOSのアップデートなどのタイミングで突然使えなくなる可能性があることです。この2点を踏まえておけば、セルラー版iPadをテザリング用のルーターにするといった使い方も可能です。
楽天モバイルの自社回線エリアは着実に広がっており、4月末には札幌市や摂津市、那覇市の一部に拡大しています。新型コロナの影響で今後の基地局展開が思うように進まなくなる可能性はあるものの、少しずつ存在感が増すことに期待しています。