石川温のPCスマホニュース解説

武田大臣が暴れてスマホ料金は下がることになったが、もはやキャリアの乗り換えがムダな行為のような…… (2/4)

文●石川温 編集● ASCII

2021年01月19日 09時00分

●武田大臣は個人的にKDDIを毛嫌いしているのか

 記者からは「KDDIが2480円のプランを発表し、最安値を謳っているが、通話料金を含めるとNTTドコモ、ソフトバンクに横並びになる。最安値という表示方法についての大臣のお考えと横並びになっている受け止めを聞かせてほしい」という質問が浴びさせられていた。

 実は、KDDIは「povoは2480円で最安値」というアピールは発表会やウェブサイトで一切していない。発表会の質疑応答で高橋誠社長が「料金を(他社と)合わせるのではなく、2480円と最安値をつけ、その上でトッピングでいろんなアイデアを注入できるプランに仕立てた」と記者からの質問に答える形で「最安値」と言ったに過ぎないのだ。

 ただ、世間的には「povoは最安値」という言葉が一人歩きしている。なぜならpovoの2480円を伝える新聞などが見出しに「最安値」という言葉を使っているからだ。

 おそらく武田総務大臣はpovoという料金プランの中身を大して理解していない中、メディアの見出しだけを見て「もっとわかりやすいやり方を考えてほしい」と言っているのだろう。

 これまでの武田総務大臣の発言を振り返ると「個人的にKDDIを毛嫌いしているのではないか」という気になってくる。

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