あえてこの料金差で「ライト」を選ぶ意味があるかどうか
速度が遅いとはいえ、月660円で使い放題というのはある意味画期的。しかし、ウェブサイトなどを見る程度でも実用的にやや難しいレベルのプランのため、我慢して使うというよりも、遅くても大丈夫な使い方をしている場合に限られてしまうだろう。
もう少し快適に使いたいというのなら、前述のIIJmioのギガプラン2GB(月額850円)を契約、低速モード中心に使う方法も考えたい。IIJmioなら昼休みの速度制限もなく実用性は上がる。しかも2GB分は高速通信ができる。
ただ、IIJmioの低速モードは3日間で366MBという制限があり、これを超えるとさらなる通信制限(速度非公開)がある。mineoのマイそくは3日間で10GBなので、低速ながら絶え間なく通信するというのであればmineoが有利になる。
より一般的な用途で使うのであれば、330円プラスした月990円の「マイそく スタンダード」を選ぶべきだろう。最大1.5Mbpsの「スタンダード」では動画再生もなんとかなるケースが多く、速度制限されているという感覚は残るものの、実用的ではないサービスがライトよりも少ないからだ。
料金とのトレードオフを理解して使えば新プラン登場は大歓迎
残念ながら「ちょっと遅い」とは言いがたい速度の「マイそく ライト」。とは言え、この回線を批判するつもりはなく、選択肢を多くして、こういうプランもあるということを示してくれたmineoは評価すべきと思っている。
ウェブサイトを見て、動画を見て、という使い方以外にもインターネットの利用法はさまざま。通話以外はテキストでのコミュニケーションしかほぼ取らないという人や遠隔でスイッチをオン/オフするIoTの利用など、低速でも使い放題という需要はたくさんあるからだ。
今後も新しいプランは各社から登場すると思われる。料金だけではなく、自分の利用シーンや必要とする通信速度などから適切なものを選んでほしい。