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【Anker】モバイルバッテリーの不安を撲滅できるか?ネオリチウムイオンの新型を試してみた (2/5)

文●YD/ヤマ/ASCII 編集⚫︎ASCII

2026年09月13日 17時00分

Denon Home 200を購入する3つのメリット

ポイント(1)「ネオリチウムイオン」で安全性を徹底追求

 モバイルバッテリーを買うときに、今もっとも重視したいのが安全性ではないでしょうか。どれだけ大容量でも、どれだけ充電が速くても、「使っていて不安」という製品では日常的に持ち歩きにくいですよね。その点でAnker Nano Power Bank (MagGo, Plus)は、かなり力を入れて作られています。

 最大のポイントは、アンカー独自の「Neo Lithium-ion Battery」を採用していること。同社によれば、電極や電解質に含まれる発火原因となり得る微細な不純物を徹底的に排除し、経年使用時の劣化にも配慮したセル素材になっています。さらに、第三者試験機関で実施された釘刺し試験にも対応。アンカー自身が「史上もっとも安全」と位置付けるモバイルバッテリーです。

アンカー独自の「Neo Lithium-ion Battery」を採用

 もちろん、電池そのものを強化しただけではありません。セルの釘刺し・加圧試験に加え、筐体の燃焼試験など、複数の安全試験をクリア。筐体には難燃性素材を採用し、万が一発火した場合にも炎を封じ込め、被害を抑えることを狙っています。

厳しい試験をクリアーしています

 さらに面白いのが、ソフトウェア側の安全対策です。進化したBMSによってセルを秒単位で個別監視し、異常を検知した場合には製品を一時的にロックする機能を搭載。しかも使用状況やバッテリーの状態を記録し、専用アプリから確認できます。経年使用に応じて充電制限電圧を自動調整する仕組みも用意されています。

使用状況やバッテリーの状態を記録し、専用アプリから確認できます

 「電池を安全にする」だけで終わらず、電池を守る仕組み、そしてユーザーが状態を把握できる仕組みまで用意する。この多重構造こそ、アンカーがこだわり抜いた安全性へのアプローチといえるでしょう。

ポイント(2)Qi2対応で、スマホにくっつけて充電できる

 Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)は、安全性ばかりが注目されがちですが、普段使いのモバイルバッテリーとしてもかなり使いやすい製品です。

 その理由の1つが、Qi2対応のマグネット式ワイヤレス充電。MagSafe対応スマートフォンの背面に装着するだけで、ケーブルを接続せずに充電できます。Qi2対応スマートフォンなら最大15Wのワイヤレス出力に対応しており、外出先で「スマホの電池がちょっと足りない」という場面でも、ケーブルを探す必要がありません。

Qi2に対応しています

 マグネット式のよさは、単純にケーブルが不要になるだけではありません。スマートフォンとバッテリーを一体化できるため、充電しながらスマホを操作しやすいのもポイントです。カフェで地図を確認したり、移動中にメールをチェックしたりするときにも、ケーブルがぶら下がる煩わしさがありません。

 そして容量は10000mAh。メーカーによれば、対応するiPhoneシリーズに対して約2回未満の充電が可能とされています。もちろん実際の充電回数はスマートフォンのバッテリー容量や充電時のロスなどによって変わりますが、「ちょっとした外出用」ではなく、旅行や長時間の外出でも頼れる容量です。

 さらに、マグネット式ワイヤレス充電だけでなく、USB-Cによる充電にも対応。USB-C出力は最大30Wなので、ワイヤレス充電ではなくケーブル接続で充電したい場合にも対応できます。ワイヤレスと有線の両方を使い分けられるのは、実用面で大きなメリットです。

USB-Cによる充電にも対応しています

 「ケーブルを持ち歩きたくないけれど、容量は妥協したくない」。そんな人には、かなり相性のいいモバイルバッテリーでしょう。

ポイント(3)10000mAhなのに約15mm。持ち歩きやすさが絶妙

 10000mAhクラスのモバイルバッテリーというと、どうしても「それなりに大きくて重いもの」というイメージがあります。容量を増やせば本体も大きくなり、カバンの中で場所を取る。だから結局、普段は5000mAh程度のコンパクトモデルを選んでしまう人もいるでしょう。

10000mAhながら薄いのもポイントです

 Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)は、そんな悩みに対して「薄さ」で答えています。

 本体サイズはおよそ幅104×奥行71×高さ15mm。厚さは約15mmに抑えられており、10000mAhの容量を持ちながら、ポケットやポーチにも入れやすい薄型設計です。重量は約215gなので、超軽量モデルというわけではありませんが、10000mAhクラスとして考えれば持ち運びやすいサイズ感にまとまっています。

重さは実測で216gでした

 とくにマグネット式ワイヤレス充電との組み合わせが秀逸です。スマートフォンの背面に装着した状態でも、分厚いバッテリーが大きく飛び出してしまう印象を抑えられます。カバンのポケットや小さめのポーチにも収納しやすく、「大容量だから持ち歩かない」という本末転倒な状態になりにくいのが魅力です。

 もちろん、10000mAhという容量を考えれば、5000mAhクラスの薄型モデルほど軽快ではありません。しかし、スマートフォンをしっかり充電できる容量と、普段から持ち歩ける薄さを両立させたことに意味があります。

 旅行や出張、長時間の外出など、「スマホの電池切れが怖いから10000mAhは欲しい。でも巨大なモバイルバッテリーは持ち歩きたくない」という人にとって、かなり現実的な落としどころです。

購入時に確認したい2つのポイント

 Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)はワイヤレス充電と有線充電の両方に対応していますが、「とにかく最短時間で充電したい」という人はスペックをよく確認しておきましょう。

 USB-C出力は最大30W。スマートフォンの充電用としては十分高速ですが、最近はさらに高出力なモバイルバッテリーも登場しています。とくに有線充電でノートPCなども積極的に充電したい場合は、30Wでは物足りなく感じる可能性があります。

USB-C出力は最大30W、Qi2給電は15Wなので、高出力というわけではありません

 また、ワイヤレス充電も最大15W。ケーブルを使わずスマートフォンを充電できる便利さが最大の魅力なので、「ワイヤレス=最速」と考えないほうがいいでしょう。ワイヤレス充電については、より高出力のQi系製品も選択肢に入ってきます。

 この製品は、充電速度だけを追求するというより、「Qi2による手軽さ」「10000mAhの容量」「薄型ボディー」「安全性」をまとめて手に入れるための製品。そこを理解して選ぶのがおすすめです。

ポイント(2)価格はやや高め。安心にどこまで払うか

モバイルバッテリーとしては、結構高額なほうだと思います

 もう1つ気になるのが価格です。Anker公式オンラインストアでの価格は税込1万1990円。10000mAhクラスのモバイルバッテリーとして見ると、決して安い部類ではありません。

 もちろん、その価格にはNeo Lithium-ion Batteryをはじめとした安全対策、難燃性筐体、進化したBMS、Qi2対応、薄型設計などが含まれています。単純に「10000mAhのモバイルバッテリー」として比較すると高く見えますが、搭載されている機能まで考えると意味のある価格設定とも言えます。

 とはいえ、「とにかく安くスマホを1回充電できればいい」という人にはオーバースペックでしょう。逆に、毎日持ち歩くものだからこそ安全性を重視したい、MagSafe/Qi2の利便性もほしい、そして長く使いたいという人なら、価格差を納得しやすい製品です。

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