アップルの主要なメモリー供給元であるSK Hynixは、RAMとフラッシュメモリーの不足が少なくとも2030年まで続く可能性が高く、製品価格は高いままになると警告したという。米メディア9to5Macが10月28日に報じた。
同紙によると、SK HynixはAIが引き続き需要と成長をけん引している一方で、短期から中期にかけて供給を増やす手立ては「ほとんどない」と説明しているという。RAMはアプリを動かすときにデータを一時的に置いておく作業用のメモリー、フラッシュメモリーは写真やアプリを保存しておく記憶用のチップで、どちらもiPhoneやMacに欠かせない部品だ。
英メディアThe Registerの報道によると、SK Hynixと契約している14社の大口顧客が2027年と2028年に同社の生産量の半分以上をまとめて購入する予定で、一部は契約の延長を望んでいるそうだ。その契約には「顧客と合意した価格帯の中で市況を反映する仕組み」が入っているため、SK Hynixとしても延長に異存はないとも伝えている。
9to5Macは、アップルもこうした優先発注枠を確保した14社のうちの1社だと考えられているとしている。ただし、その契約は需給バランスによる値上げを防ぐものではないとみられている。優先発注枠はあくまでも品薄のときでも優先して供給を受けられる枠のことで、値段まで守ってくれるわけではないということになる。
同紙は、普段はサプライヤーとの交渉で主導権を握るアップルも、メモリーやフラッシュストレージについては事情が違うとしている。不足が続いているため、供給を確保する代わりに大幅な値上げを認める契約を「結ばざるを得なかったはずだ」という。もちろん契約の中身が明らかになったわけではなく、あくまでもメディアの推測である点には注意したい。
メモリー不足が長引くなら、今後のアップル製品の値段にも響くかもしれない。スペック不足での買い替えを考えている人は、中古も検討に入ってくるかもしれない。


























