●「Wi-Fi Calling」への期待
もうひとつ、楽天モバイルに期待しているのがRCS(リッチコミュニケーションサービス)とWi-Fi Callingだ。
楽天モバイルでは「Link」というコミュニケーションアプリを提供している。Linkは世界的に普及が進みつつあるRCSという規格に準拠している。大人数でのチャット、音声通話、SMSなどの機能が統合されている。国内の音声通話もLink経由なら無料だ。
楽天モバイルユーザー間ではLinkでやりとりができるし、他社ユーザーにはSMS経由でメッセージが届けられる。
ただ、楽天モバイルユーザーだけのチャットとなると、周りにどれだけのユーザーがいるかどうかは、かなり微妙ではある。既存3社では、「+(プラス)メッセージ」が標準となっている。こちらもRCSベースとなっているだけに、ぜひともここは相互接続してもらいたいものだ。
ここで注目しておきたいのがWi-Fi Callingだ。
Wi-Fi Callingは、LTEなどのセルラー接続が圏外であっても、Wi-Fiに繋がっていれば音声通話ができてしまうというものだ。
楽天モバイルは、いまのところ、ネットワーク整備が完璧ではない。自宅が都内であっても圏外もしくは電波が弱いという人も多そうだ。そんなときでもスマホがWi-Fiに繋がっていれば、きちんと電話の着信を受けられるようになる。