石川温のPCスマホニュース解説

楽天モバイルがiPhoneの取り扱いを開始。総務省は割引規制を見直してはどうか (2/4)

文●石川温 編集● ASCII

2021年05月06日 09時00分

●キャッシュバックが根絶された

 一昔前なら、各キャリアは多額な割引やキャッシュバックでユーザーを一気に獲得することが可能であった。

 しかし、総務省が2019年に電気通信事業法を改正したことで、そうしたキャッシュバックは根絶されてしまった。

 本来ならば、iPhoneを取り扱い始めたばかりの楽天モバイルがこうしたキャッシュバックを活用して、iPhoneを大幅に割引し、他キャリアから顧客を奪えればよかったのではないか。

 iPhoneの購入を検討しているユーザーとすれば、「iPhoneはできるだけ安く買いたい。月々の通信料金も安くしたい。楽天モバイルの料金プランが気になるが、MNPして大丈夫か不安」という人も多いはずだ。まずはお試し的に楽天モバイルを契約する際、端末代金ができるだけ安ければ、楽天モバイルを試す心理的な負担はかなり下がるはずだ。

 ただ、楽天モバイルとしては「端末の割引はしないが、月々の通信料金は安い」という路線を貫くのだろう。月々の通信料金が安いからこそ、端末の割引はできないというのが内情のはずだ。

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