Leica Qのユーザーにはおなじみ
“ブライトフレーム”方式の画面をチョイス
さて実際のLeitz Phone 1による撮影だが、デフォルトの画面設定は一般的なスマホの画面のインターフェースとは、大きく異なる。Leica Qのユーザーならお馴染みの“ブライトフレーム”方式だ。ごく普通のスマホカメラインターフェースにも設定で変更できるが、ここはまずこだわってブライトフレーム方式で進めたい。
Leica Qは28mm、35mm、50mmの3つからの被写体に最適なフレームを選択することになるが、Leitz Phone 1は24mm(1.0x)、48mm(2.0x)、19mm(0.7x)の三種類から選択する仕組みだ。実際の撮影結果写真もそのフレームと同じ範囲の画像となる。
Leitz Phone 1を横位置で構える場合は、音量大小ボタンをシャッターに使えるので左手人差し指でシャッターを切るには便利だ。シャッター音は、同社のデジカメLeica-Mのサウンドに近いという噂だが、「パシャ」というサウンドは悪くはないが、筆者的にはLeica-MにもLeica Qのどちらにも似ていないという印象だ。
コンデジ並みのスペックのLeitz Phone 1なら、昨今のデジカメやスマホでも人気の“背景ボケ”撮影もきっと快適にできるはずだ。早速、近所の神社に出向いて千社札を撮影してみた。中央の太陽光の当たっている札にフォーカスして撮影してみたところ、期待通りフォーカスした札より近くや遠くはきれいにぼけてくれた。
ところがこの写真を撮っている最中に“本体の温度が上昇したため、カメラを終了します。しばらくしてからお使いください”という筆者にとっては今まで見慣れないメッセージが液晶画面中央に表示され撮影は強制中断、終了となった。
その後、言われるまま少し時間を置いて再度カメラアプリを起動して撮影をすると、また同じ理由で何回か中断される。ドイツ ヴェッツラー生まれのカメラに日本の夏は無理だったか!? しかし神社とは言え撮影していた場所は木陰で、筆者が腕に付けていた熱中症アラートWatchもまったく無反応な普通の夏の暑さだった。
純正の黒いシリコンパンツ(ケース)を剥がせば少しマシかとも考えたが、うっかり手が滑って高価な本体を落下させるかもと考えるとなかなか怖くて覚悟が決まらない。しばらく電源を切っていたらまた撮影できるようになった。