“わかりやすい”楽天のワンプランに脚光?

　今回、NTTドコモが料金体系を一新したことで、

NTTドコモ「irumo」 vs. KDDI「 UQモバイル」vs. ソフトバンク「ワイモバイル」
NTTドコモ「eximo」 vs. KDDI「使い放題MAX」　vs.　ソフトバンク「メリハリ無制限」
NTTドコモ「ahamo」vs. KDDI「povo」　vs. ソフトバンク「LIMEMO」

　という3キャリアの対決構造ができあがった。

　データ容量が少なく、店舗での対応が充実しているirumo、UQモバイル、ワイモバイル。

　データ容量が使い放題なメインブランド。さらにオンライン専用プランといった3つのカテゴリーでガチンコの勝負をすることになる。

　一方で、楽天モバイルは「最強プラン」というワンプランで戦いを挑んでいく。

　今回、NTTドコモの料金プラン改定が「わかりにくい」と指摘されるなか、逆に楽天モバイルのワンプランが潔くて、とてもわかりやすく見えてきたのは面白い。

　既存3社が光回線やクレジットカード払いなど、なんとかこねくり回して割引を適用させて安さを訴求するなか、ひょっとすると、ユーザーから「わかりづらい」と毛嫌いされていく可能性もありそうだ。そんななか、ワンプランにこだわる楽天モバイルが改めて再評価される日が来るかもしれない。

筆者紹介――石川 温（いしかわ つつむ）

　スマホ／ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』（朝日新聞）など、著書多数。