◆2億画素望遠カメラで性能をより強化
Pura 90 Pro Maxのカメラは前述したように3つの高画質なセンサーを搭載してる。ところが実は、前モデル「Pura 80 Ultra」の広角カメラが1型センサーを搭載していたのに対し、Pura 90 Pro Maxでは1/1.28型とスペックダウンしている。
これは2億画素の望遠をよりフィーチャーする設計としたためのトレードオフとも見られるし、自社のイメージング技術「XMAGE」により、小さいセンサーでも美しい映像を記録できるという自信の表れなのかもしれない。
カメラのUIは、シャッターボタン下の上矢印のアイコンをタップするとクイック設定が現れる。ファーウェイ独自イメージングシステムの「XMAGE」モードもそこから選べ、さまざまな色味のフィルターをかけた撮影も可能だ。また、望遠は10倍までが見えるがデジタルで最大100倍(2400mm)撮影も可能になっている。
通常撮影は1200万画素相当となり、ハイレゾモードではそれぞれの最大画質での撮影が可能だ。2億画素での撮影は望遠のみとなっている。
豊富な撮影エフェクトが用意されており、凝った動画も簡単に撮影できる。シネマ風撮影では背景のボケを効かせた映画風の撮影ができるし、縦表示フォーカスロックでは画面内を動き回る被写体を常にオートフォーカスしてくれる。どちらも最近需要の高い縦動画撮影を意識した機能だ。
以下は実際の作例となる。
4倍の望遠は光学望遠であり、遠い場所の細かい部分もしっかりと撮影してくれる。なお、前モデル(Pura 80 Ultra)の望遠は3.7倍と9.4倍の2段階切り替えだった。
10倍撮影は2.5倍のデジタル望遠相当となるが、画質の劣化はあまり見られない。前モデルの9.7倍は5000万画素かつ、ペリスコープレンズの移動で実現していたが、本モデルの2億画素デジタル2.5倍のほうが写りはしっかりしていると感じられる。
10倍を超えるとAI補正がかなりかかるものの、30倍でもそれなりに見れる絵を撮ることができた。このあたりまでの倍率は、最近の各社フラッグシップモデルなら同じように撮れる。
100倍ではかなりAI補正感が強くなるが、スマートフォンで手軽に超高倍率撮影を行い、SNSでシェアする用途ならば十分使える画質と言える。また手持ちでもここまでの撮影ができるわけだ。
Puraシリーズのカメラの特徴である、物理可変絞り羽は本モデルも搭載している。前モデルはセンサーサイズの関係もあり、F1.6からF4.0の可変だったが、本モデルではF1.4からF4.0の可変だ。ポートレートモードではワンタッチに4段階の切り替えが、プロモードでは0.1刻みで絞りを変えることができる。
【まとめ】ファーウェイスマホの進化を感じさせる製品
Pura 90 Pro Maxはカメラ構成を変えることで、全体的な使い勝手をブラッシュアップしつつ、価格の引き下げと新しい本体カラーでユーザー層拡大を狙った製品だ。チップセットもアメリカ政府の制裁の影響から最新のEUV(極端紫外線)露光装置を利用できないものの、旧世代のDUV(深紫外線)露光装置で最新モデルを作り上げている。
Pura 90 Pro Maxの海外展開は現時点では不明だが、中国国内では「手堅く選べるハイエンド」として支持を集め、Puraブランドとファーウェイスマートフォンの存在感をさらに押し上げるだろう。





































