荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ”

マイクロフォーサーズか、1型600mmか。不審者にならずに猫の自然な姿を撮るための最強機材 (2/2)

文●荻窪 圭/猫写真家 編集●ASCII

2026年11月05日 12時00分

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マイクロフォーサーズなら軽快に300mm相当

 OM SYSTEM PENはマイクロフォーサーズセンサーなので、150mmのレンズを付けるとフルサイズ換算で300mm相当になる。フルサイズ機に比べると暗所には弱いが、ボディもレンズも軽めでコンパクトなので機動力は高い。ダブルズームキットの望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」を付けての参戦だ。

 民家のガレージでちょこんと座ってたキジトラ。道路の反対側から望遠で、しかも猫と同じ目の高さにすべく、地面すれすれに構えての1枚。

PENといえば町のスナップ向きというイメージだが、望遠レンズを付ければ猫もこの通り。真正面から見つめ合ってみた。2026年10月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM PEN

 もう1枚は、部外者が入れないフェンスに囲まれたエリアで。人が入ってこないのをいいことに、5~6匹の猫が寛いでいたのである。その中から1匹だけクローズアップ。フェンスの隙間からそっと撮った1枚だ。こっちに気付いて、毛繕いしてる手、いや足を一瞬止めたので、そこをすかさず。

人が入れない空間では猫も思い思いに寛いでて楽しい。後ろにも違う猫がいるのがわかる。途中で止まった後ろ足が可愛かったので。2026年10月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM PEN

とっさの猫には高倍率ズームが頼りになる

 最後の1枚は、名古屋市のとあるお寺の境内で。よく見ると猫の後ろに犬の写真が飾られている。最近、飼っていた犬が亡くなったようで、その犬小屋の跡地を猫が歩いてきたのだ。動物霊園を持っているお寺なので、猫も人を見慣れているのだろう。

 これは愛用のα7C IIに、シグマの「20-200mm F3.5-6.3 DG | Contemporary」を付けて撮ったもの。望遠端は200mmなのでそこまで望遠に強いわけではないが、超広角から望遠まで1本で済む。相手は猫なので、とっさに望遠レンズに交換している余裕がないことも多く、なんだかんだいって高倍率ズームレンズは重宝するのだ。

街歩きのガイドをしている際、猫がやってきたので、ちょっと失礼して撮らせてもらった1枚。十数人に見つめられても動じない猫なのだった。2026年11月 ソニー α7C II

 人なつこくて近寄ってくる猫もたまらないけど、ちょっと遠くにいる猫を、その場所の雰囲気ごと捉えるのもまたいい。

 秋は、町の隙間で生きている猫たちが何気なく顔を出しはじめる季節。不審者と思われないよう気をつけつつ、そっとしゃがんで猫を愛でるべし。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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