ローミング料金負担減で財政面でプラスに
楽天モバイルはユーザーにはauローミングエリアでは5GBまで無料に使えるようにしているが、KDDIに対しては1GBあたり約500円のローミング料金を支払っている。
つまり、仮にユーザーが使い放題で月3278円を支払っていたとしても、auローミングを5GBまで使っていたら、楽天モバイルとしては収入はほとんど見込めない。
実際、楽天グループ全体では、収益性も高く、コロナ禍でも成長を続けているが、モバイル事業が全体の足を引っ張っている状態だ。
三木谷浩史CEOは「KDDIへのローミング費用が高すぎる」と決算会見でも何度もぼやいているのであった。
10月以降、ローミングを打ち切るエリアを拡大できれば、それだけ収益の改善につなげることができる。
「(ローミングに応じてくれた)KDDIには感謝しかない。ローミング費用がすぐにゼロになることはないが、段階的には下がっていく。財政面でもプラスに働くのは間違いない」(矢澤副社長)