ネットワーク品質の改善進む
ただ、楽天モバイルは、4Gにおいては、1.7GHz帯しか割り当てられておらず、プラチナバンドを持つ他社に比べて、屋内での電波のつながりがいまいちという声もある。
屋内対策においては「大規模な商業施設はauローミングをお願いしているところが多数ある。一方で、我々ではCASAという屋内対策のアンテナを1日に300から500ヵ所、設置して回っている。居酒屋やレストランなど、地下にあるような店での対応を急いでいる」(矢澤副社長)とのことだ。
また、他社では5Gのエリア展開を急いでいる。4Gに割り当てられている周波数帯を5Gに転用することで、通信速度は速くなくても、スマホのアンテナ表示は5Gになる場所を増やしているのだ。
楽天モバイルには4G用に1.7GHz帯しか割り当てられていないが、4G転用での5G化は視野に入っているのだろうか。
「今後、どうしていくかは検討課題だ。4Gは1.7GHzだけなので、キャパシティ(容量)も考慮していかないといけない。しかし、これから5Gデバイスが増えていくので、4G周波数を転用するという話にもなっていく。パラメータを調整していこうかと思う」(矢澤副社長)
楽天モバイルは新規参入ということで、当初はネットワーク品質が不安視されてきたが、ここにきて着実に改善が進んでいるようだ。