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携帯キャリアを次々乗り換える「ホッピング」は本当に得をするのか、問題はないのか考えた (1/2)

文●正田拓也 編集● ASCII

2026年05月24日 12時00分

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 短期のMNPで携帯事業者を次々に乗り換えて特典を得る「ホッピング」。これが総務省で議論になるなど問題化している。つまり、そのメリットが大きいという証でもある。ユーザーの視点に立てば、より安く、より特典の大きいサービスへ移動するのは至極当然。そこで、どんな得をするのかあらためて考えた。

ホッピング

短期乗り換えを繰り返す「ホッピング」が総務省でも議論に。今年後半には何らかの結論が出されそうだ

「SIMだけ乗り換え」なら、手間は最小限でトクは最大級

 まず、最も手軽で効果的なのが「SIMのみ(回線のみ)」の乗り換えだ。以前は、キャリアの乗り換えによる特典といえば端末の大幅値引きだったので、使っているスマートフォンの交換も必要だった。

ホッピング

ahamoはMNPでのSIMのみの契約時に2万ポイントを付与している

 昔の携帯電話なら電話帳のコピーだけでよかったが、スマートフォンだとアプリの再設定や、ログインしているサービスの入り直しまで非常に面倒だ。

 ところがSIMだけの乗り換えなら、基本的に端末からSIMを抜いて新しいSIMを差し替えるだけ。しかも、同じ電話番号での移行ならほぼ再設定は不要だ。知人や仕事関係の人に電話番号が変わったという案内も必要ない。

 つまり、ほとんど手間をかけずに回線契約手続きだけすれば、高額ポイントなどの多くの特典が手に入るのだ。しかも、以前と違って高額な違約金はない。最近では多くのキャリアが1年以内の解約に契約解除料を取っているが(ドコモ、au、UQ、楽天モバイルなど)、1100円程度と低い金額だ(解約金の上限は総務省のガイドラインで定められている)。

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楽天モバイルの導入時に話題になったが、最近ではドコモやauなども契約から1年以内の短期解約時に1100円の契約解除料を設定している

 それでも契約すること自体を面倒と感じる人もいそうだ。ネット経由でも本人確認書類の準備なども含めて、数十分は慣れない作業をしなければならないし、店頭だと1時間以上拘束されてしまうのが一般的だ。これを面倒と思わないのであれえば、乗り換えようと思う人がいるのは当然だろう。しかし、一方でこれを短期に繰り返す人が多ければ、キャリアが損になるのもまた確かだ。

すでに特典の進呈は開通時から分割や数ヵ月後という傾向に

 ホッピングが問題視されたことを受け、総務省の専門委員会では極端に短期で解約されないよう「特典の分割提供制度」といった対策が検討されているが、特典を契約してすぐではなく、後から付与することはすでに実施されている。

 たとえば、ドコモのオンライン専用プランであるahamoでは、SIMのみ契約時の乗り換え特典である2万ポイントを、契約後すぐに1度で付与するのではなく、「4000ポイントずつ5ヵ月間」に分ける形をとっている。

 また、ソフトバンクのLINEMOは、乗り換えや新規加入で3000円~2万円相当のPayPayポイントがもらえるが、これは開通の7ヵ月後。ユーザーがある程度の利用料を払った後でないと特典は提供しないという強い意志を感じる。楽天モバイルも、特典は数ヵ月後以降の3回に分けて付与されるほか、同じ楽天IDでは2回目以降の特典を得ることに制限もある。

 特典を得るまでの時間が待ち遠しいが、逆に言えば、事業者が望まないユーザーには特典は出されず、普通に使う人は特典が得られるということでもある。

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