すぐに特典ゲットを前提にするなら
依然として「端末セット」がオトクなのだが……
キャリア乗り換えで高額ポイントを得るまでの期間が長期化しているので、すぐ特典を得たいのなら、加入時のスマートフォンの大幅値引き購入ということになる。
前述のahamoの場合、SIMだけ加入の場合は2万円の特典を得るのに5ヵ月かかるが、スマートフォンの割引はそうではない。たとえばPixel 10aの値引きがすごい。2年後の端末返却を前提とする、販売プログラム「いつでもカエドキプログラム」を利用した場合の例では、プログラム利用料を含めた負担額の2万2033円が案内されているが、実は一括払いを選ぶと4万4913円で自分のものになる。
このPixel 10aの128GBモデルは、単体購入ではGoogleの直販サイトで7万9900円なので、約3万5000円相当の特典がすぐもらえると考えることは可能だ。
現在のところPixel 10a 128GBモデルの未使用品は、買取専門店で6万円程度の価格がついている。5ヵ月待って2万ポイントよりは、すぐに約1万5000円の差額を手に入れられる方がいいと思う人がいてもおかしくない。また、ahamoの月額料金は2970円なので、長く維持するよりはさっさと解約したほうが安上がりだ。まさにこれがホッピングで問題とされる実態だろう。
場合によっては、契約から購入・買取まで、誰かから指示されて実行する“名義貸し”まがいのことが発生している可能性もあるかもしれない。ahamoだけでなく、IIJmioで割引販売される格安機種でも1万円程度の利益になるようだ。普通の人が最新スマートフォンを安く買えるのはいいことだが、こうした行為によって機会がなくなってしまうのは残念なことだ。
規制強化の可能性は高く、早めの決断を
総務省が進める「ホッピング対策」は、一部の問題のある利用者を標的にしたものだが、その結果として、普通に利便性を求めてキャリア乗り換えをしている一般ユーザーも不自由を強いられる可能性があるのは納得しがたいものがある。
しかも、現在の販売ルールは、総務省による規制緩和と、それによって発生した問題への対策が繰り返され、複雑怪奇で矛盾すら感じさせる内容になっている。ならば昔のように、スマートフォンの値引き制限はない状況のほうがよかったのではないかと思うほどだ。
とはいえ、このままだとホッピングに関しては、なんらかの対策が取られ、端末値引きや特典に制限が加わる可能性がある。もし、乗り換えにともなうスマートフォンの購入やより良いプランへの移行を考えているなら、早めの決断がよさそうだ。





























