年末商戦はECが中心になるはず
ここでさらになる成長を期待できるか
新型コロナウイルスの影響を受けて、予想以上のマイナス成長が続いたスマートフォン市場だが、Q3全体では前年同期比1%程度の減少に収まっている。主要都市での新型コロナウイルス感染症によるロックダウンの解除もあり、締めてきた財布のヒモが緩んだのだろう。
だが、11月に入り欧州の一部都市が再びロックダウンに戻りつつある。つまり、今年の年末商戦はオンラインが重要になることは間違いない。これはシャオミやアップルが得意とするところだが、サムスンも強化を進めている。また、5Gなどの好材料はある。
一方でPC側がステイホーム、リモートワークを意識した製品開発やマーケティングで好調な状況の中、スマートフォンベンダー各社が、在宅中心の”ニューノーマル”時代にどのように製品や機能を訴求していくのかも気になるところだ。これらの市場の変化がベンダーにどのような影響を与えるかにも注目していきたい。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている