■利便性とセキュリティの両立を
7payが引き起こした問題は、誰もがよく知っているセブン-イレブンというブランドの知名度も相まって、QRコード決済やスマホ決済、キャッシュレス全体に対する逆風になりそうです。
問題が起きた背景として、7payのセキュリティに大きな不備があったことは明らかですが、セブン側がユーザーの利便性とのバランスを取ろうとした形跡もうかがえます。
セブン-イレブンの店頭で7payが使われる場面を想像すると、アプリの操作が分からない人、残高が足りずにその場でチャージする人もいるでしょう。混雑したレジで多くの人をさばくために、少しでも手順を簡略化したかった気持ちは分かります。
一方で、コンビニを使う理由は必要なものを素早く買いたいからという人も多いはず。すでに海外ではAmazon Goのようにレジを通さずに会計できるお店も出てきており、手間の多いQRコード決済自体への疑問の声も増えています。
業界リーダーであるセブン-イレブンには、利便性とセキュリティを両立した新しい「Pay」体験を期待したいところです。